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平成23年度モデルルーム展示相談会・新春セミナー開催報告

カテゴリ: 活動報告 | 掲載日:2012年10月31日

新春セミナー・モデルルーム展示相談会を平成23年1月9日(月・祝)10:00~20:00、1月10日(火)10:00~18:30(新春セミナー:18:00~20:00)に、横浜新都市ビル(横浜そごう)9階において開催しました。
 
展示内容としては、「水廻りのバリアフリー改修モデルルームビフォーアフター」と掲げ、改修前後のモデルルームを展示し、来場者にバリアフリー改修の効果を体験できるようにしました。
床の段差解消、ドアから引き戸への変更、開口幅の拡大、手すりの設置、便所および浴室での動作、介助を容易に行う為の床面積の増加、浴槽をまたぎの低いものへ交換、車いすで容易に利用する為に洗面台、流し台を取り替える工事などについて、実際のモデルやパネルでわかりやすく展示しました。
主に施工登録事業者が設営し、設計登録事業者が相談に応じる形で行われ、このイベントでの相談は5件にありました。
モデルルームでの展示は以下のとおりです。
 
 
[展示物の平面図および立面図]

[モデルルーム]

便所
①ドアから引き戸への変更
②開口幅の拡大
③手すりの設置
④排泄またはその介助を容易に行う為の床面積の増加
 
浴室
①出入口の段差解消
②ドアから引き戸への変更
③開口幅の拡大
④手すりの設置
⑤入浴またはその介助を容易に行う為の床面積の増加
⑥浴槽をまたぎの低いものへ交換
⑦固定式の移乗台、浴槽の出入りを容易にする設備を設置する
 

洗面脱衣室
①ドアから引き戸への変更
②開口幅の拡大
③車いすで容易に利用する為に洗面台を取り替える


キッチン
①ドアから引き戸への変更
②開口幅の拡大
③車いすで容易に利用する為に流し台を取り替える



 
 
 
 
高齢期を楽しく暮らすためのバリアフリー改修に関してのセミナーをミーティングルームにおいて開催しました。

特定非営利法人横浜市まちづくりセンター副理事長 みんなにやさしい横浜の住生活モデル事業特別委員会委員長 菊池邦子氏が開会挨拶や講師、事例紹介などを行い、講演に引き継がれました。

[講演者]
溝口千恵子氏(㈱高齢者住環境研究所代表取締役)、NPO 福祉・住環境人材開発センター理事 福祉住環境コーディネーター協会 理事

[講演内容]
●平成4 年からの要介護関係がこれで良いのかどうか
●家をつくるにあたって、元気な内から、自分たちのすまいの工夫を考えることが大切であること−日本の住宅は身体機能低下した身体で住みやすいか−
今や男性は80 歳、女性は86 歳と寿命が延び、2025 年には4人に1人が高齢者になる。(データによれば、アメリカ、ドイツ、スエーデンでは70%以上が「住みやすい」と感じているのに対し、日本ではわずか20%台の満足度となっています)
●最後はどこに住みたいか
(75%の人が家で、24%の人が施設で最期を迎えたいとしています。これは車椅子になったり、家族に迷惑をかけるようになったら施設へ…と云う消極的な考えの現れです。私達の将来は家かホームとなりますが、ホームは不足がちで行くところがないのが実情で、在宅介護に向けての整備はしているが誰もが入れず、結果として、家で高齢期を迎えるしかない状況があります)
●リフォームとは住みやすさに徹底的にこだわることが大切
例:たたみ生活をベットに変え、寝室からのトイレまでは隣り合わせとするか同室に。
改修を考える際、利用者に根気良く説明(説得は強要に受け止められてしまう)、車椅子用洗面なども考慮します。 家族に迷惑をかけなくて済む間取り、車椅子でのループできる間取り、シャワー椅子でのフロ使用も考慮する必要があります。
*50歳、60歳の時期が見直しのチャンス
(なぜなら生活・身体の変化がある世代だから。例として親の面倒をみる、子供が巣立って夫婦だけになる、建物は老朽化している等の変化が考えられます)
キーワードは生活と建物! 定年後数年で伴侶に先だたれてしまうケースも多い

リフォームの視点
①家での事故対策
②身体機能低下時の対策
③夫、婦の居場所の確保
④こども室の利用(空き部屋の利用として、夫婦のそれぞれの居場所造りの部屋に)
⑤建物としての構造面への対応(耐震だけでなく、①~④を考慮)

例:1 階の車庫スペースを寝室にリフォーム(2階の上がり降りや車椅子対応の配慮から)
*家のなかは高齢者にとって安全か見直しが必要(高齢者は交通事故より家内事故特にフロでの事故が6倍と断トツに多い)
データ:歩行事故や階段事故の2倍がつまづき転倒の事故。そのつまづきの3倍がヒートショック事故。
2005年度の65歳以上の交通事故は4380件、65歳以上の住宅内事故は9728件。
暖としてヒートテックホットボードがお勧め。

転倒防止として注意すること
①滑りにくい床(ある程度は滑りやすさが必要、全く滑らないと危険が増す)
②床置き荷物の整理整頓
③履物に注意
④あわてない

将来の身体機能低下に対応(設計)
①上下階をワンフロア―での生活(要介護になる前に・早い時期にホームエレベータも可)
②生活動線を単純化する間取り
③フロ、脱衣、トイレは介護の必要スペースを確保(便器と車椅子角度は90 度以下で移乗)
④段差は解消する
⑤手すりなどの下地対策(講師はコンパネをh=910→1820、手すり以外に絵など吊るす下地)
⑥引き戸にする、また有効巾(車椅子寸法)の確保
⑦明るさ確保(高齢になると薄暗いと見えにくい読みずらい)

*蓄熱暖房で生活空間(必要個所)は丸ごと暖房を!・・・・部屋間の温度差をなくすため。
*水周りスペース・・・・・押入れを改造してトイレに!など
*将来の介護スペースを考えて設計(例:棚をとれば広く使えるよう事前に考慮した造りにしておく)
*玄関部をスロープに(上框部、外の踏込みたたき部)
*センサー付き照明
*夫、妻の居場所の確保(妻用に茶室・ゲストルーム、夫には書籍コーナを2F から1F へ設置変更など)
今やらないといけないこと、身体機能低下し、変化があってから改修することを一度列記してみるとその優勢順位も見えてくるし、予算計画も立てられることになります。

 
 
事例紹介

[事例]
「補助金を活用した高齢夫婦の住宅改修」

[発表者]
ケア専門家 田治秀彦(理学療法士)
(社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団横浜市総合リハビリテーションセンター)
設計者 菊地邦子氏(一級建築士)
(特定非営利活動法人横浜市まちづくりセンター設計・管理部会 ㈱テリトプラン)


発表者の田治氏と菊池発表時の様子

[内容]
● 免荷(めんか)について
ひざにかかる体重を減らす。・・・・・例トイレの立ち座り時のL 型手すり等

● 展示、説明相談会場として横浜には:
横浜都市福祉センターの反町福祉機センターがある。
改修プランでの説明がなされた(高齢者の理解度ギャップを精を尽くして埋める・セラピストとの共同作業が大切。今回の改修で改善できなかった提案(ギャップ、残されたテーマ)の対策も話合っておく。

その後意見交換が行われ、最後に閉会のご挨拶として特定非営利法人横浜市まちづくりセンター理事長 みんなにやさしい横浜の住生活モデル事業特別委員会事業本部長 八木佐知子氏が締めくくりました。

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